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タクシー求人の入社祝い金とは?もらえる条件やタイミング、注意点を解説

タクシー求人の入社祝い金とは?もらえる条件やタイミング、注意点を解説 (1)

タクシー業界は入社祝い金を支給している会社が多いため、求人を探すなかで「入社祝い金○万円」などの文字を目にした人もいるでしょう。

しかし「入社するだけでお金がもらえるって怪しくない?」「祝い金ってどんな仕組みになってるの?」と不安に感じている方もいるかもしれません。

本記事ではタクシー求人の入社祝い金について、そのからくりや目的、支給のタイミング、受け取る際の注意点を紹介します。

タクシー業界で転職する際のポイントも解説するので、タクシードライバーへの転職を考えている方はぜひ参考にしてみてください。

目次

タクシー求人で見かける「入社祝い金」とは

入社祝い金とは、求人に応募して採用が決まるともらえるお金のことです。

入社祝い金がある会社は求人情報に「入社祝い金○万円」と記載されており、入社したあと給料とは別に決められた金額が支給されます。

冠婚葬祭手当や資格取得手当のように使い道が決められているお金ではないので、生活費などプライベートなものに使っても全く問題ありません。

入社祝い金のほか、入社準備金、支度金、転職支援金などと呼ばれることもあります。

祝い金が出るからくりや目的

入社するだけでお金がもらえるなんて怪しいと感じたり、どこから出てるお金なのか分からなくて不安に思う方もいるかもしれません。

入社祝い金のからくりを簡単に言うと「人を集めるために会社が出す広告費」です。

求人を出している会社が人材を確保するため、目に見える特典として祝い金を支給しています。

転職エージェント経由で応募することで支給される場合でも、実際にお金を出しているのは会社なので仕組みは変わりません。

祝い金は入社する会社が出している正当なお金なので、安心して受け取って大丈夫です。

タクシー業界に祝い金の出る求人が多い理由

タクシー業界は、他の業界と比べて入社祝い金の出る求人が多い傾向にあります。

なぜならタクシードライバーは慢性的な人手不足に陥っており、人材確保に困っている会社が多いからです。

厚生労働省 「職業安定業務統計」によると、ハイヤー・タクシー運転者の有効求人倍率は令和4年度9月時点で3.99倍です。

これは1人の求職者に対して働き口が3.99件あるということで、全産業の平均1.20倍と比べると約3倍にもなっています。

さらにタクシードライバーの平均年齢は60.7歳と、働き手の高齢化も深刻です。

タクシー業界は若い人を中心にたくさんの人に応募してもらえるよう、祝い金を設定している会社が多くなっているのです。

参考:統計からみるハイヤー・タクシー運転者の仕事|厚生労働省

祝い金が出る会社は忙しい?

人手不足の会社が祝い金を出すからといって「祝い金を出す会社では忙しく働かされる」とは一概には言えません。

一般的にどこの会社も、せっかく採用した人には長く働いてもらいたいと思っています。

きつい働き方をさせてすぐに辞められると困るのは会社なので、従業員の労働環境に配慮しているところは多いでしょう。

なかには本当に忙しく働かされる職場もあるかもしれませんが、祝い金の有無だけで労働環境の良し悪しを判断することは難しいでしょう。

タクシー求人の祝い金はいつ支給される?

タクシー会社からの入社祝い金は、入社1〜3カ月後に支給されることが一般的です。

祝い金をもらってすぐに退職されると困るので、入社後すぐに支給する会社は少ないでしょう。

一定期間働いた後にまとめて支給されたり、研修期間が終わって半額支給、その後1カ月働いて残りの額を支給されるなど数回に分けて支払われたりするケースもあります。

祝い金が求人サイトから出る場合もすぐに支払われることは少なく、3カ月勤務することで支給されるなど一定期間の勤務実績が必要になります。

求人サイトから支給される場合は入社後2カ月以内に申請するなど、手続きも必要です。

タクシー業界の祝い金の相場

タクシー業界の入社祝い金の相場は、10〜30万円が目安です。

金額は資格の有無や経験によって変わることもあります。

第二種運転免許を持っていない未経験の方は入社後に会社の補助で資格を取得するため、その分祝い金の金額は少なくなることが多いでしょう。

なかには50万円や100万円など高額な祝い金が設定されている会社もありますが、分割支給だったり受け取るための条件が厳しかったりすることもあるので確認が必要です。

タクシー求人の祝い金をもらう際の注意点

転職前後は何かと入用なため入社祝い金はありがたい存在ですが、祝い金をもらう際には気を付けておくべきこともあります。

ここからは祝い金を受け取る前に知っておきたい注意点を紹介します。

すぐにもらえるわけではない

上述しましたが、入社祝い金がもらえるのは入社して数ヶ月後です。

すぐにもらえるわけではないので、入社前後に祝い金を当てにした買い物をしてしまわないようにしましょう。

また転職サイトから貰う場合は自分で申請が必要なので忘れないよう注意が必要です。

支給のタイミングは会社によって異なるので、しっかり確認しておきましょう。

もらうためには一定の条件がある

入社祝い金をもらうために、次のような条件を設けている会社もあります。

  • 勤務期間
  • 出勤率
  • 売上

祝い金をもらうまでの勤務期間は、1カ月後や12乗務後など会社によって異なります。

出勤率とはどれだけ休まず出勤できたかという比率です。

祝い金が支給される条件としては、出勤率90%以上が目安となっています。

売上のノルマが設定されている場合は、ノルマを下回ると祝い金が支給されない場合もあります。

退職金の前払いの可能性も

タクシー会社の入社祝い金は、退職金の前払いであるケースがあるため注意が必要です。

退職金の前払いの場合、定年退職時に支払われる退職金から祝い金の分を差し引かれます。

早期退職してしまうと祝い金を減額されることで退職金が0になり、退職時には何ももらえない可能性もあります。

祝い金の支給条件や扱いは会社によって異なるので、申請書などでしっかりと確認しておきましょう。

すぐに退職したら返金しないといけない?

基本的には、祝い金をもらってすぐに退職したとしても返金する必要はありません。

労働者が退職する自由は労働基準法によって保障されており、会社は祝い金の支給によって労働を強制してはいけないからです。

ただし祝い金がごく少額で「入社後○か月以内に退職する場合には受領した入社祝い金全額を返還しなければならない」などの合意を交わしている場合は返金をしないといけなくなる可能性もあります。

いずれにしても、祝い金はこれから長く働き続けてくれることを期待して会社が支給しているお金です。

そのような会社の思いも理解し、責任と自覚を持って働くようにしましょう。

祝い金を受け取ってすぐに退職し、別の会社でまた祝い金をもらって退職するといった悪質行為を防止するため、過去に短期間で退職している場合は祝い金を支給しないといった条件を定めている会社もあります。

参考:「退職するなら入社祝い金を返せ」と言われたら?

祝い金には税金がかかる?

祝い金に税金がかかるかどうかは所得の分類によります。

基本的にタクシー会社から支給される場合は「給与所得」扱いになり、税金がかかります。

そのため「祝い金10万円」となっていても、実際に振り込まれる金額はそれより少なくなるでしょう。

一方、求人サイトから支給される場合は「一時所得」扱いになります。

一時所得には最大50万円の特別控除があるため、50万円以下の場合は税金がかかりません。

タクシー業界の祝い金相場は10〜30万円ほどなので、税金がかかることはほとんどないでしょう。

同じ年に他の一時所得があり、合計50万円を超える場合は確定申告が必要になります。

タクシードライバーが転職する際のポイント

入社祝い金はもらえると嬉しいものですが、転職活動では祝い金だけに着目して求人を選ぶことはおすすめしません。

ここからはタクシードライバーが転職する際のポイントを紹介します。

まずは勤務形態や給与システムなど条件を優先

転職活動では、勤務形態や給与システムなど条件面を優先して求人を選ぶことが大切です。

自分に合った条件の職場を選ぶことで、長く安定して働けるからです。

タクシードライバーの勤務形態には次の3つがあります。

  • 昼日勤
  • 夜日勤
  • 隔日勤務

それぞれメリットデメリットがありますが、タクシー会社ではほぼ丸1日働いて翌日に休む隔日勤務が主流です。

タクシードライバーの給与システムは独特で、次の3種類あります。

  • A型賃金(固定給)
  • B型賃金(歩合給)
  • AB型賃金(固定給+歩合給)

タクシー会社の多くは固定給と歩合給を合わせたAB型賃金を採用しています。

頑張った分だけしっかり稼ぎたいと考えている方は、歩合率の高い会社を選びましょう。

条件に合う会社が見つかれば祝い金を確認

条件面を確認して良さそうな会社をいくつかピックアップできれば、祝い金の有無や金額にも着目してみましょう。

条件の合う会社であれば、なるべく祝い金の出る会社を選ぶことをおすすめします。

単にお金をもらえるだけでなく、祝い金を出すほど採用に積極的な会社に応募することで転職活動もスムーズにいく可能性が高まるからです。

ただし祝い金の有無や金額につられて条件面を妥協してしまうことは避けましょう。

あくまで祝い金は一時的なものなので、転職活動では長期的に考えて自分に合った会社を探すことが大切です。

転職エージェントの利用もおすすめ

タクシードライバーの転職活動では、タクシー業界に特化した転職エージェントの利用もおすすめです。

転職エージェントでは様々な条件を絞って求人を探せるため、希望に合った会社を簡単に見つけることができます。

エージェント経由で応募することで入社祝い金が支給される会社も多く、条件を絞ったうえで祝い金のある会社を探したい方には最適です。

タクシー業界に詳しいキャリアアドバイザーがついてくれて求人探しや面接対策など様々なサポートもしてくれるので、初めての転職活動でも安心して進められます。

タクシー業界に特化した転職エージェントには一般的な求人サイトには公開されていない非公開求人も豊富です。

タクシー求人の祝い金をチェックして賢く転職しよう

タクシー求人の入社祝い金は、入社数カ月後にもらえる使い道が自由なお金です。

決して怪しいものではないので、支給がある場合はありがたく受け取りましょう。

ただし入社祝い金だけを見て応募する求人を選ぶことはおすすめしません。

求人を探す際にはまず勤務形態や給与システムなど自分の希望条件を優先し、入社祝い金は「もらえたらラッキー」程度に考えておくと良いでしょう。

タクシードライバー専門の転職エージェントは転職を全面的にサポートしてくれるだけでなく、入社祝い金ありの求人もたくさんあります。

こちらの記事ではタクシードライバーの転職におすすめの転職サイト(転職エージェント)を紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

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