歯科衛生士の方が希望条件にマッチした職場に転職するには、自分に合った転職サイトを利用することが大切です。
しかし「どのサイトを使えば良い?」「どうやって選べば良いか分からない」とお悩みの方もいるでしょう。
この記事では転職を考えている歯科衛生士の方に向けて、おすすめの転職サイトや転職サイトの選び方、転職を成功させるコツを紹介します。
また歯科衛生士を取り巻く転職事情など役立つ情報も記載しているので、ぜひ参考にしてみてください。
歯科衛生士におすすめの転職サイト5選
まずは歯科衛生士におすすめの転職サイトを5つ紹介します。
各サイトの特徴を押さえて、自分に合うサービスを見つけてくださいね。
デンタルワーカー
求人数 | 13,388件(2023年10月13日現在) |
求人エリア | 日本全国 |
運営会社 | 株式会社トライトキャリア |
所在地 | 〒141-0032 東京都品川区大崎1-2-2 アートヴィレッジ大崎セントラルタワー17階 |
許認可番号 | 27-ユ-301770 |
登録方法 | 登録はこちら |
デンタルワーカーは、東証グロース市場に上場しているトライトグループが運営する歯科医衛生士専門の転職支援サービスです。
厚生労働省が認定する、優良職業紹介事業者に認定されているサービスで、安心してご利用いただけます。
デンタルワーカーは、他の転職サービスと比較して求人数が圧倒的に多いことが特徴で、デンタルワーカーしか保有していない非公開求人や土日休み、18時退社などの好条件な求人を多数保有しているので、求人サイト等で見つけられなかった求人にも出会える可能性があります。
歯科衛生士の仕事をする際に、まず初めにデンタルワーカーに登録することで転職の全体感を把握できるので、とてもおすすめです。
JOB歯科AGENT
JOB歯科AGENTの概要
JOB歯科AGENT の求人数 | 約200件(2023年8月20日時点) |
JOB歯科AGENT の求人エリア | 日本全国(1都3県が中心) |
JOB歯科AGENT の登録方法 | 登録はこちら |
JOB歯科AGENT の運営会社 | 東晶貿易株式会社 |
JOB歯科AGENT の許認可番号 | 13-ユ-307846 |
JOB歯科AGENTは歯科医師・歯科衛生士専門の転職支援サービスです。
一都三県の求人を中心に扱っており、一般的な求人広告にはない非公開求人・独占求人も多数保有しています。
JOB歯科AGENTではエージェントが実際に訪問した職場のみを紹介しているので、求人票やweb上の情報だけでは分からない職場の雰囲気や従業員の様子を教えてもらうことができます。
年収アップや週休3日など、自分では言い出しにくい条件交渉も担当者が代わりに行ってくれるのも安心です。
業界トップクラスのレスポンスの速さで、スピーディーに転職活動を進めることができますよ。
ファーストナビ歯科衛生士
ファーストナビ歯科衛生士は、日本最大級の歯科衛生士に特化した転職サービスです。
地域密着の小さな医院から大手のクリニックまで幅広い求人を紹介しており、エリアは日本全国に対応しています。
正規・非正規問わず「高給与」「残業なし」「新規オープン」など様々な求人があるため、きっと希望条件に合った求人がみつかるはずです。
年間数千人の転職をサポートしているからこそ把握している、職場の雰囲気やスタッフの印象、転職ノウハウを教えてもらうことができます。
求人案件を熟知しているので、スキルアップが図れる医院、口コミ・評判の良い医院、将来性のあるクリニックなど様々な視点から求人を紹介することが可能です。
キャリア相談から内定まで手厚くサポートを行っているので、一人で転職活動をするのが不安な方や歯科衛生士での転職が初めての方におすすめです。
ジョブメドレー歯科衛生士
ジョブメドレー歯科衛生士は、国内最大級の求人数を誇る医療介護福祉系の求人サイトです。
歯科衛生士の求人は1万6,000件以上あり、北海道から沖縄まで日本全国に対応しているので地方在住の方にもおすすめです。
利用者満足度は96%と非常に高く、豊富な種類の求人から自分にピッタリの職場を見つけることが可能です。
ジョブメドレー歯科衛生士にはスカウト機能があり、希望条件に合う医院やクリニックからスカウトが届くので効率的に転職活動を進めることができます。
また希望者にはエージェントサービスも行っており、求人探しや面接の日程調整など転職のサポートを受けられます。
求人紹介やお問い合わせなどがLINEで行えるので、手軽に転職活動を始めることができますよ。
シカカラDH
シカカラDHは、株式会社グローマスが運営する歯科衛生士に特化をした転職サービスです。
株式会社グローマスは、歯科衛生士だけでなく歯科医師や歯科助手の転職支援もしているほか、歯科衛生士の国試対策サービスや業務システムサービスなど、歯科に関わる様々なサービスを運営しているので、歯科に対する理解が深い点がポイントです。
また日本全国の求人を取り扱っていて、独自の非公開求人も多く保有しています。
歯科衛生士におすすめの転職サイトの選び方
歯科衛生士が転職サイトを選ぶ際には次のポイントを押さえましょう。
- 対応エリアを確認する
- 評判や口コミを参考にする
- 複数のサイトに登録して比較する
それぞれ詳しく解説します。
対応エリアを確認する
歯科衛生士の仕事は日本全国どこにでもありますが、転職サイトが取り扱っている求人の対応エリアはサイトごとに異なります。
利用するサイトを選ぶ際には、自分が希望する勤務地の求人が十分にあるかどうかを確認しましょう。
地方に住んでいるのに首都圏の求人が豊富なサイトを利用しても選べる求人数が少なかったり、そもそも求人がなかったりするケースがあります。
転職サイトの求人検索機能で、希望する都道府県にチェックを入れると求人数を確認できます。
なるべく多くの求人から探す方が理想の求人に出会える確率は高まるので、転職サイトに登録する前の対応エリアの確認は必須です。
評判や口コミを参考にする
転職サイトを選ぶ際には、HPに記載されている情報だけでなく実際に利用した方の評判や口コミも参考にしましょう。
口コミを調べることでそのサイトを使って実際に転職した方のリアルな感想を知ることができるからです。
なかにはサイトを利用したけど転職には至らなかったという口コミもあり、そのサービスの良い面だけでなくネガティブな面も把握できます。
転職サイトの様々な口コミを見ることで、どのサービスが自分に合っているか判断しやすくなるでしょう。
ただしネット上の口コミには書き込んだ人の主観が多分に含まれているため全てを鵜呑みせず、あくまで参考程度に捉えておくことが大切です。
複数のサイトに登録して比較する
転職サイトの利用は基本的に全て無料で、登録も数分程度で終わります。
手軽に利用できるので、まずは2〜3社程度登録して比較検討してみましょう。
実際に使ってみることで、求人検索のしやすさや求人内容の見方、情報の充実度などを確認することができます。
また転職サイトによって強みやサポートの内容も異なります。
たくさんの求人が見たい方には求人数の多いサイトがおすすめですし、初めて転職する方には手厚いサポートがあるサービスが良いでしょう。
転職サイトに求めるサポートは人それぞれ違うので、自分に必要なサポートが充実しているサイトを見つけることが大切です。
複数のサイトに登録すれば各サイトの非公開求人や独占求人を網羅できたり、相性の良い担当者に出会える確率が高まったりするというメリットもあります。
利用する転職サイトは1つに絞らず複数を併用することで、転職活動を効率的に進めていくことができます。
歯科衛生士の転職で転職サイトを使うメリット
歯科衛生士の転職で転職サイトを利用するメリットをまとめました。
- 効率よく転職活動ができる
- 非公開求人を紹介してもらえる
- 転職に関する情報が得られる
それぞれ詳しく解説します。
効率よく転職活動ができる
転職活動は、求人選びや書類の作成、面接対策、スケジュール管理などやることが盛りだくさんです。
転職が初めての方や在職中の方のなかには、進め方が分からなかったり時間が取れなかったりして、転職したいけどなかなか行動に移せない方もいるかもしれません。
転職サイトでは転職のプロであるキャリアアドバイザーが求人探しから内定後のフォローまで手厚くサポートしてくれるため、手軽に転職活動を始めることができます。
書類添削や模擬面接をしてくれるサービスも多いため、プロのアドバイスを元に自信をもって選考に臨めるでしょう。
書類の送付や面接の日程調整など面倒な作業も任せられるので、選考だけに集中できるという点も大きなメリットです。
転職サイトを利用することで、個人で行うよりも効率的に転職活動を行うことが可能です。
非公開求人を紹介してもらえる
転職サイトを利用すると、表には出ていない非公開求人を見ることができます。
非公開求人とは、医院のHPや一般的な求人サイトには掲載されない、転職サイトに登録した方だけが応募できる求人のことです。
医院やクリニックが求人を非公開にする理由は様々ですが、その一つとして「求人の条件が良いので一般公開すると応募者が殺到してしまうから」というものがあります。
毎日の診療で忙しい歯科医院では、大量の応募者の書類選考や面接をこなすことは困難です。
つまり医院側が選考にかかる時間や手間を減らすため、転職サイトを利用して応募者を絞っているのです。
非公開求人のなかには給与が高かったり残業が少なかったりと高条件の求人が多数あります。
転職サイトを使うことで、出会える求人数が増えるというメリットがあります。
転職に関する情報が得られる
多くの転職サイトでは履歴書・職務経歴書の書き方や面接のマナーなど転職ノウハウを学べる情報コンテンツを発信しています。
初めて転職する方や歯科衛生士の転職について知りたい方はサイトのコンテンツを見ることで、様々な情報を仕入れることができます。
また転職のサポートをしてくれるキャリアアドバイザーは歯科衛生士の転職や求人案件についての知識が豊富です。
個人で転職活動を行うと求人票や医院のHPからしか情報を得ることができないので、入社してから「思っていたのと違った」と後悔してしまうリスクがあります。
転職サイトの担当者は、求人票からは分からない実際の職場の雰囲気や従業員のイメージなども把握しているため、応募前に教えてもらうことで入社後のミスマッチを防ぐことが可能です。
転職サイトを利用して歯科衛生士の転職についての情報を得ることで、転職活動を有利に進めることができますよ。
歯科衛生士の転職で転職サイトを使うデメリット
続いて、歯科衛生士の転職で転職サイトを利用するデメリットです。
- 自分のペースで転職活動ができない
- 担当者と合わない可能性がある
それぞれ詳しく解説します。
自分のペースで転職活動ができない
転職サイトは担当者が求人紹介やスケジュールの調整などを代わりに行ってくれて便利な反面、自分のペースで動けないというデメリットがあります。
仕事が忙しく疲れているのに求人紹介の連絡がきて対応しないといけなかったり、乗り気じゃない求人への応募を強く勧められたりすることもあるかもしれません。
転職サイトの利用にストレスを感じた場合はモヤモヤを抱えたままにせず、自分の思いを担当者にはっきりと伝えましょう。
例えば連絡頻度が多すぎる場合は対応できる日時を伝える、希望条件に合わない求人はきっぱり断るなどです。
転職サイトを通しての転職は担当者と二人三脚で進めていくため、しっかりとコミュニケーションをとることが大切です。
担当者と合わない可能性がある
転職サイトを通じての転職は担当のキャリアアドバイザーと二人三脚で進めていくため、担当者との相性が非常に大切です。
担当者と相性が悪いと、伝えた条件とは違う求人を紹介されたり上から目線のアドバイスに不快になったりと転職活動自体がストレスになってしまう可能性があります。
担当者に対する違和感が積み重なって信頼できなくなってしまうと、本音で相談もできないので、納得のいく転職をすることが困難です。
もし担当者と合わないと感じたら、遠慮せず早めに変更を申し出るか利用する転職サイト自体を変えましょう。
信頼できる担当者のもとで転職活動を行うことが、転職を成功させる近道です。
歯科衛生士の転職事情
ここからは歯科衛生士の転職事情について見ていきましょう。
厚生労働省の調査によると、令和3年度の歯科衛生士の有効求人倍率は3.24倍でした。
令和3年度の他の職種を合わせた平均有効求人倍率は1.16倍のため、歯科衛生士はかなりの売り手市場であることが分かります。
新卒の有効求人倍率だけに絞れば22.6倍にもなっており、人手不足が深刻です。
歯科衛生士の人手不足には、歯科医院の増加や女性の多さ、資格取得の難しさなどが考えられます。
いずれにしても歯科衛生士の資格があれば、転職先には困らないでしょう。
参考:歯科衛生士教育に関する現状調査の結果報告|全国歯科衛生士教育協議会
職業情報提供サイトjobtag(日本版O-NET)|厚生労働省
よくある転職理由
日本歯科衛生士会の歯科衛生士の勤務実態調査報告書によると、歯科衛生士によくある転職理由は次の通りです。
- 結婚・出産などライフスタイルの変化
- 人間関係
- 仕事内容
同調査によると、歯科衛生士は99.0%が女性であるため、結婚や出産などライフイベントに応じて転職をしていることが分かります。
参考:歯科衛生士の勤務実態調査報告書|日本歯科衛生士会
歯科衛生士の転職先
歯科衛生士の就業先は歯科医院や歯科クリニックが多いですが、他にも様々な場所で働くことができます。
歯科衛生士の転職先は次の通りです。
- 歯科医院・クリニック
- 大学・総合病院
- 保健センター
- 介護・福祉施設
- 歯科関連企業
それぞれの仕事内容を解説します。
歯科医院・クリニック
歯科医院・歯科クリニックは歯科衛生士の主な転職先です。
歯科医院は日本全国に6万8000軒以上あるため、歯科衛生士は自分に合った職場を選びやすいでしょう。
歯科医院では、歯石・歯垢の除去や歯のクリーニングなどの予防処置、歯科医師の補助、日々の口腔ケアの指導をします。
参考:医療施設動態調査|厚生労働省
大学・総合病院
大学・総合病院では一般の歯科よりも幅広い患者に対応しています。
地域の歯科医院では対応できない治療が困難な症状や難しい手術を経験する機会が多いでしょう。
また病院に入院している患者さんへの口腔管理も行うため、歯科以外にも幅広い病気についての知識が必要です。
保健センター
歯科衛生士は、公務員として都道府県や市町村などの保健センターで働くこともできます。
母子保健事業に携わり、乳幼児の歯科検診や母子対象の歯磨き指導などを行うことが主な業務です。
募集人数が少なく狭き門ですが、生涯年収や福利厚生など安定している点が魅力です。
介護・福祉施設
介護・福祉施設で働く歯科衛生士も増えてきており、今後も需要の増加が見込まれます。
介護施設の歯科衛生士の業務は歯磨きや入れ歯の洗浄、口腔内の細菌除去など高齢者の口腔ケアです。
施設入居者の口腔ケアは介護職員全員で取り組む必要があるため、施設のスタッフへの指導も歯科衛生士の大切な仕事です。
歯科関連企業
歯科衛生士は医療機器や生活用品などの歯科関連企業に転職することもできます。
歯科医院や病院、ドラッグストアへの営業や予防歯科関連商品の開発、セミナー講師など業務内容は様々です。
患者さんと一対一でコミュニケーションするのではなく、企業や病院を顧客として働くことが他の転職先との大きな違いです。
歯科衛生士の平均年収
歯科衛生士の平均年収はいくらでしょうか。
給与額は地域や勤務先、雇用形態によっても変わりますが、厚生労働省の調査によると、令和4年度の歯科衛生士の平均年収は382.5万円でした。
民間給与実態統計調査によると、女性の平均給与は389 万円のため、ほぼ平均と同じ給与額であることが分かります。
歯科衛生士のパート勤務など非常勤の場合は、地域にもよりますが、時給1300円ほどが相場となっています。
参考:職業情報提供サイトjobtag(日本版O-NET)|厚生労働省
令和3年分民間給与実態統計調査|国税庁
歯科衛生士の「楽に働きたい!」希望を叶える方法
歯科衛生士として働いている方のなかには「毎日バタバタで大変」「気持ちに余裕をもって働きたい」と感じている方もいるかもしれません。
せっかく転職するならストレスの多い職場を離れて、のんびり働ける場所を探したいですよね。
歯科衛生士が楽に働ける職場を見つける方法は次の通りです。
- 得意な(好きな)分野の職場を選ぶ
- 完全予約制の職場を選ぶ
- のんびりした雰囲気の職場を選ぶ
それぞれ詳しく見ていきましょう。
得意な(好きな)分野の職場を選ぶ
ストレスを減らして楽に働きたい方は、自分が得意な(好きな)分野を専門としている職場を選びましょう。
例えば子どもが好きな方であれば小児歯科を扱っている医院に転職することで、子どもと関わりながら働けます。
またホワイトニングが得意な方であれば一般歯科ではなく審美歯科を選ぶことで、専門的な知識やスキルを伸ばすことができます。
得意な(好きな)分野であれば、新たに勉強したり努力したりする必要があっても苦に感じにくいでしょう。
専門分野を伸ばすことは患者さんへ質の高い医療を提供することにも繋がり、大きなやりがいを感じながら働けるようになります。
完全予約制の職場を選ぶ
今の職場が常に混んでいたり残業が頻繁に発生する医院であれば、完全予約制の医院に転職することをおすすめします。
完全予約制の医院では一人の患者さんの診療時間が決まってます。
急患も少ないので急な残業が発生することがほとんどないため、時間と気持ちに余裕を持って働くことができるでしょう。
一般歯科よりも審美歯科や矯正歯科などのほうが完全予約制の医院が多い傾向にあります。
完全予約制以外でも、転職サイトで「休日の振替診療なし」「週休3日」などの条件で検索すると、時間に余裕をもって働ける職場が見つかりますよ。
のんびりした雰囲気の職場を選ぶ
楽な気持ちで働くためには職場の雰囲気も大切です。
院長がせっかちでパワハラ気質だったり、お局がいて派閥があったりと人間関係が良くない環境だと業務よりも気遣いで疲弊してしまいます。
しかしリアルな職場の雰囲気は外側からは分かりませんし、求人票から読み取ることも困難です。
転職サイトのアドバイザーは求人内容を詳しく把握しているので、実際の職場の雰囲気やスタッフの印象を事前に教えてもらえます。
のんびりした雰囲気の職場を選ぶことで、過度なストレスに晒されることなく働くことができるでしょう。
人間関係の良く離職率の低い職場を希望することを伝えれば、内部事情を考慮した上で求人案件を紹介してもらえますよ。
歯科衛生士が転職サイトを使って転職を成功させるコツ
歯科衛生士が転職サイトを利用して転職を成功させるコツは以下の4つです。
- 事前準備を入念に行う
- 退職理由はポジティブに変換する
- 志望動機は意欲を感じられる内容にする
- 担当者と合わない場合は変更してもらう
それぞれ詳しく解説します。
事前準備を入念に行う
転職活動を始める事前準備として、まずは「どうして転職したいのか」理由を明確化させましょう。
転職する理由がぼんやりしたままだと、せっかく転職しても「前の職場のほうが良かった」と後悔してしまう可能性があります。
年収を上げたい、雇用形態を変えたい、興味のある分野に携わりたいなど転職する理由を深掘りしていくことで転職先に希望する条件が見えてきます。
自分一人で難しい場合は転職サイトのアドバイザーの力を借りて、希望条件や今後のキャリアビジョンを考えてみましょう。
退職理由はポジティブに変換する
転職活動の面接ではどうして前職を退職するのか、退職理由を聞かれることがあります。
結婚や出産などライフスタイルの変化によって転職が必要になった場合は、そのまま伝えても問題ありません。
しかし「人間関係が悪かった」「仕事が単調でつまらない」等、ネガティブな理由の場合はなるべくポジティブに言い換えて話すようにしましょう。
ネガティブな理由をそのまま話してしまうと自分自身のイメージダウンにも繋がりますし、採用後に同じことが起きた場合にまたすぐに辞めてしまうのでは?と思われてしまうからです。
人間関係が悪かった場合は「チームワークや協調性を大切にして働きたい」と言い換えるとポジティブな印象が感じられるでしょう。
仕事が単調でつまらなかった場合は、「新たな仕事に挑戦してスキルアップしたい」と前向きさを感じ取れる転職理由にすると好印象です。
転職サイトの担当者には本当の転職理由を伝えても問題ありません。
担当者には本音の転職理由を伝えることで、退職理由の説明の仕方一緒に考えてもらえるでしょう。
志望動機は意欲を感じられる内容にする
志望動機は面接でほぼ必ず聞かれるため、事前にしっかりと考えて整理しておきましょう。
志望動機は、歯科衛生士を目指したきっかけや今後のキャリアビジョンに加え、その医院で働きたい理由を伝えることで、より意欲を感じられる内容になります。
例えば小児歯科を志望する場合、「どうして小児歯科の歯科衛生士をしたいのか」「どうしてその医院で働きたいのか」を同時に伝えましょう。
例文を紹介します。
自分の子どもの育児を経験したことで、乳児期からの予防歯科の重要性を身をもって感じ、小児歯科に携わりたいと考えるようになりました。
貴院のホームページを拝見し、子どもの将来を見据えた歯科治療を行っていることを知り、私も地域の子どもたちの歯の健康を守るお手伝いがしたいと思い、志望いたしました。
担当者と合わない場合は変更してもらう
転職サイトの担当者と合わないと感じた場合は、他の人に変更してもらいましょう。
例えば「こちらの思いが上手く伝わらなくてモヤモヤする」「連絡スピードに違和感がありストレスを感じる」といった場合は、担当者との相性が悪いのかもしれません。
転職サイトで担当者の変更をお願いすることは全く問題ないため、お世話になったのに申し訳ないと気後れする必要はありません。
メールや電話で担当者に直接「別の方の意見も伺いたい」とお願いするか、言いにくければ転職サイトの問い合わせフォームから担当者を変えたい旨を連絡しても良いでしょう。
歯科衛生士におすすめの転職サイトの利用フロー
転職サイトの利用フローは次の5ステップです。
- 転職サイトに登録する
- キャリアアドバイザーと面談する
- 求人を紹介してもらう
- 応募して選考を受ける
- 内定と入社手続き
利用の流れを知っておくことで見通しを持って転職活動を進めることができますよ。
1.転職サイトに登録する
転職サイトの公式HPから登録します。
登録内容は氏名や連絡先、希望勤務地、就業状況、転職希望時期などです。
フォームに沿って入力していくだけなので登録自体は数分で完了します。
登録後はすぐに電話またはメールで連絡がくるので、キャリアアドバイザーとの面談日時を決めます。
面談方法は対面のほか、電話面談、オンライン面談、出張面談などを選べるケースが多いので、忙しい方や遠方の方でも安心です。
2.キャリアアドバイザーと面談する
予め決めておいた日程にキャリアアドバイザーと面談をします。
面談では担当アドバイザーと次のようなことを共有します。
- 転職したい理由
- スキルや経歴
- 希望する条件(年収、雇用形態、勤務地など)
- キャリアビジョン
事前にある程度整理しておくと面談時に話しやすいでしょう。
「そもそも転職するかどうか悩んでいる」「正社員かパートか迷っている」等、転職にあたっての不安や悩みがあればそのまま担当者に伝えると良いでしょう。
転職のプロであるキャリアアドバイザーは、今の歯科衛生士の転職市場について熟知しています。
自分の市場価値を把握し、どんな選択肢があるのかを知ることで今後のビジョンが見えてくるかもしれません。
3.求人を紹介してもらう
面談で伝えた条件に合う求人を紹介してもらいます。
気になる求人があれば担当者に伝え、詳細を教えてもらいましょう。
求人情報に関する不明点や職場の雰囲気などを確認した上で、応募するかどうかを判断します。
紹介された求人が希望条件と異なっていた場合は、何がどう違うのかをはっきり伝えましょう。
具体的に伝えることで、次に紹介する求人を選ぶ基準を見直してもらえます。
4.応募して選考を受ける
気になる求人が見つかれば応募の意志を担当者に伝え、書類の準備をします。
担当者が履歴書や職務経歴書の添削をしてくれるので、分からないところがあればその都度質問しながら作成していきます。
書類選考を通過すると、次は面接です。
面接の日程調整は担当者が行ってくれるため、面接対策だけに集中しましょう。
面接が苦手な方や不安を感じる方は担当者に模擬面接をしてもらい、話す練習をすることをおすすめします。
転職サイトによっては面接に同行してくれるサービスがある場合もあります。
5.内定と入社手続き
内定の連絡は担当者からきます。
入社日の調整や条件交渉なども行ってくれます。
希望すれば退職までのサポートもしてくれるため、不安のある方は相談してみましょう。
歯科衛生士の転職でよくある質問Q&A
転職サイトの手数料はどうして無料?
就職を斡旋する業者(転職サイト等)は、求職者から手数料を受け取ることが職業安定法で禁止されているため、求職者は転職サイトを無料で利用できます。
転職サイトのサービスは求人を掲載する企業から報酬をもらうことで成り立っています。
企業は求人を掲載する月額固定費や、採用者一人につき定められた成功報酬を転職サイトに支払います。
未経験から歯科衛生士に転職できる?
歯科衛生士は人手不足のため、資格があれば実務経験がなくても転職することが可能です。
ただし企業や大学病院などの中途採用では即戦力を求められることが多いので、未経験から転職することは難しいかもしれません。
転職サイトには「未経験OK」「未経験歓迎」の求人が多数掲載されています。
未経験で歯科衛生士に挑戦したいと考えている方は、ぜひ転職サイトにご相談ください。
本記事の参考サイト
歯科衛生士教育に関する現状調査の結果報告|全国歯科衛生士教育協議会
歯科衛生士の勤務実態調査報告書|日本歯科衛生士会
職業情報提供サイトjobtag(日本版O-NET)|厚生労働省
医療施設動態調査|厚生労働省
令和3年分民間給与実態統計調査|国税庁